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『VSUG Day 2007 Summer』へ行ってみた

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前日のGoogleカンファレンスに続いて、6/1に品川駅前のコクヨホールにて、普段VisualStudioを使って開発を行っているユーザーグループの定期イベント VSUG Day 2007 Summer にも参加してきたので、簡単にご報告。

「VSUG Day」というのは、半年に1度のペースで開催されるユーザーグループのカンファレンスみたいな位置づけであり、他にも「VSUGアカデミー」というプログラム勉強会も定期的に開かれています。もちろんホームページ上でも情報交換が頻繁に飛び交っているので、VSを普段使っている人ならチェックしておいても損はないかもしれません(?)

そんなわけで、セッション毎に簡単な感想でも。

■10:30 - 11:20
「Visual Studio "Orcas" 概要 ~ 新しい Visual Studio とは ~」
マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 シニアプロダクトマネージャ
近藤 和彦氏


スポンサーセッション。「Expression Blend」について簡単な概要説明の他、時期VS開発環境"Orcas"の概要についてのスピーチです。今回のセッションのために日本語訳版のホワイトペーパーを用意して頂けました。

"Orcas"は現在β1がリリースされており、夏頃にもβ2がダウンロードできるようになるだろう、とのこと(もちろん、MSDN会員用でしょうが)。
VS2005に比べると新機能が200個くらい増える事になり、Vistaを対象とした開発の他に、アプリケーションライフサイクルマネジメント(ALM)に関する機能が主に強化されるようだ。

ウチの会社では、まだVC++&MFCを利用した開発がメインなので、そっちの強化部分を見てみると、VistaのネイティブAPIのサポートの他、MFCアプリケーションをOrcasで再コンパイルするだけで、WindowsVistaの"ルックアンドフィール"を容易にネイティブのC++アプリケーションに適用する事ができるようになるらしい。
(まあ、ウチにはまだWin98SEを含めてサポートしている製品があるので、この機能のためだけに"Orcas"へ移行という事にはならないと思いますが…)

なにはともあれ、製品版として発売されるのは2008年以降になるそうなので、製品仕様としてはまだ完全には確定していない部分が多いようです。

そういや、日本語版のSDKが出てるみたいですよ~。
- Microsoft Windows SDK for Windows Vista

日本語版 Windows SDK は .Net Framework 3.0 開発のために必要となるドキュメント(WF、WCF、WPF、.Net Framework 2.0 など)と SDKインストーラを日本語対応にしたバージョンです。 本リリースではサンプル、ツール類および一部ドキュメントは英語です。

注意 : 本リリースは、最初に公開された Windows Vista および .Net Framework 3.0対応の英語版 Windows SDK リリースをベースに開発されています。 また、その後リリースされた英語版Windows SDK Update for Vista には対応していませんが、アップデートの主要内容である Visual Studio 2005 Service Pack 1 で提供されたVista の新しいセキュリティ機能 「Address Space Layout Randomization(ASLR)」に対応したコンパイラが含まれています。


とのことで、中身はまだ確認してませんが、英語版SDKとの違いは一部ドキュメントが日本語になったとの事です。


■11:30 - 12:20
「リッチでインタラクティブな Web アプリケーションを実現する Silverlight」
VSUG C#フォーラムリーダー 青柳 臣一氏


アメリカのゴールデンウィーク期間に行われたMIX2007において発表された Silverlight(従来WPF/Eと呼ばれていたもの) の概要。
WPFと違って、ブラウザ・プラットフォームに依存しないプレゼンテーションテクノロジであり、WindowsMobileにも対応予定とのこと。実行にはブラウザへのプラグインが必要ですが、.Net Framework は依存しません。
分かりやすく言うと、Adobe Flashのマイクロソフト版という感じでしょうか?

Flashの開発はあまり詳しくないので何とも言えませんが、Silverlightの方は描画要素をXAMLで記述出来るというのが主な特徴という感じか?
現在、Silverlight1.0、Silverlight1.1が発表されていますが、それぞれβ版、α版という位置づけにあり、まだ完全ではないらしい。

問題は、コントロールがサポートされていないので、例えばボタン一つ描くにしても、単純な描画要素を組み合わせて作らなければいけないようだ。(1.1でコントロールが追加される事が検討されている)

その他、色々開発方法が解説されましたが、WPFを使った開発と似ているとは言っても、ドキュメント類がまだ充実していないし、やはりAdobeFlashと比較した時の決定的なメリットが見えにくいので、積極的に採用するのは難しそうだと思いました。


■13:20 - 14:10
「次期Oracle Databaseと開発者向け製品」
日本オラクル株式会社一志 達也氏

スポンサーセッション。Oracleの現状のVista対応状況、コストパフォーマンスの高いOracleサポートライセンスについてなど。

Oracleは殆ど使った事ないので、あまりピンと来なかった(^^;;;;


■14:20 - 15:10
「Expression Blendで広がるUXの世界」
VSUG Visual Studio 2005フォーラムリーダー 酒井 達明氏


Expression Blend を使って、WPFアプリケーションの開発手法についてのスピーチ。丁度今回のセッション直前に Blend のRTM版が出来たそうなので、発売されるのも近そう。

VS2005を使ってWPFを試して見たことがありますが、色々手動で打ち込まないといけない部分が多くて面倒でした。Expression Blend と組み合わせて使う事で、VBライクにお手軽にUIデザインやアニメーションの定義が出来るので、かなり期待できる製品です。

現在、WPFを体験できるのは以下のサイトが有名らしい。
(WinXPの場合は、.NET3.0ランタイムが必要)
- チューリッヒ国際空港
- 旭山動物園 Mother Earth ~母なる地球~

パッケージソフトやWebアプリ開発者にとって、UIデザインは最も力を入れたい部分であると同時に、最も時間をかけたくない作業と言えるかもしれません。そういう面で考えると、WPFを使うという選択肢は、開発生産性の向上という部分でWin32APIを使うよりも有効かもしれません。

ちなみに、Silverlight の開発も Blend でサポートされるそうです。


■15:20 - 16:10
「Windows フォームアプリケーション開発者は WPF に出会って恋をする」
グレープシティ株式会社 ツール事業部 テクニカルエバンジェリスト 八巻 雄哉氏


スポンサーセッション。前セッションに引き続くような感じで、Expression Blend の開発手法に関するセッションでしたが、こちらはWPFコントロールについての詳細と、自社製品の簡単な紹介がメインでした。

「WPFはいつ採用すべきか?」

よく語られそうなテーマですが、Windowsフォームを置き換える技術でもないし、ActiveXが未だに利用されているように、選択肢が1つ増えたにすぎません。
開発環境がまだ揃っていない(Orcas、Blend)という事もありますが、とりあえずWPFで何が出来るか?という事は把握はしておき、用途に応じて部分的に導入していくのも一つの手段、とのことです。


■Lightning Talk
5分間で自由なテーマを発表する、ゲスト参加型セッション。5人程発表を行っていましたが、限られた時間内でそれぞれ非常に濃いテーマが熱く語られ、学会での発表会のような勢いでした^^;


全てのスケジュール終了後、懇親会が開かれましたが、私は他の野暮用につきパス。

VSUG Day に参加するのは2回目でしたが、今回も非常に密度の濃い内容でした。
Orcas、Expression Blend、Silberlightがトレンドのようですが、おそらくこれにWindows Server2008のキーワードを加えたのが、今年8月に横浜で開かれる TeckED 2007 のメインテーマになりそうですね。

次回の VSUG Day は、冬に開催される予定との事なので、興味がある方はぜひどうぞ~。
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